梁嶋千裕 版画展「夜の窓」閉幕

 


⁡どうもです。

3/18(土)から21(火)の4日間、半年以上前から計画し楽しみにしてきた梁嶋千裕(ヤナシマチヒロ)さんの版画展を無事に開催する事ができました。

結論から言うと、至高の4日間でした。勝ち負けとかじゃないけど、勝ちの予感は3/8の設営からむくむくと漂ってた。




雨の初日。空間に雨が似合う。そして雨を物ともしない人たちの来場が続々。友人知人の皆さんが花やお菓子を持ち寄ってくれて、終始あたたかな祝福の気配。気持ちで動いてくれる人たちが足を運んでくれた。申し分のないスタート。





来客も落ち着いた夜、扉を開けて空間に入ってすぐ、立ち止まって見渡してみた。

コンクリートの壁面に配置された版画作品、額縁との合わせもバッチリ、間の取り方も良い、ライトも1つとして余すことなく役割を果たし生きている、梁嶋さんを応援している人たちが花やお菓子を持って雨の中来てくれた。トーキョーダンスのお客さんも負けてない。じっくり楽しんでくれた。そういう感性、感度を持ち合わせた人がお客さんでいてくれる事、嬉しい。優しく温かく、どこか懐かしく少し切なく、ツーーっと静かな空間を見ていたら、ちょっと泣けてきた。



2日目も変わらず熱を帯びてた。梁嶋さんが作る作品、醸し出す空気、秘めている気迫や熱量が全て波動になり足を踏み入れた人に届いていると思った。これはやはり現場でないと絶対に伝わらない感動。だからこそほぼ全員の来場者がかなり時間をかけて見てくれた。20時になっても閉店の気配がなかった。作品、空間についての話が尽きなかった。22時くらいに皆帰って行った。次の次に展示をしてくれるタクミくんと梁嶋さんと3人でお菓子食べてお茶飲みながら24時まで話した。





3日目は会期中唯一の平日。すこーし落ち着いたが静かに火を吹いているような熱のある来店。超素敵な梁嶋さんの周りにはやっぱり超素敵な人と縁が巡っていて、とてもユーモラスでチャーミングな人たち。皆分かりきった格好のお洒落さんじゃなくて各々独自のスタイルや空気を持ち込んでくれた。そんな人たちのエントリーの数だけ4.の空間は濃度を増しココでしか感じ得ないカルチャーが充満し形成されていく感覚があった。




最終日も上がり続けていた。

土居さんと梁嶋さんは似てる。なんて言ってもらって恐縮。梁嶋さんはずっとお客さんとして店を見てきてくれた。よく知ってくれてる。店を見ず人気店だからと褒めてくれる人より現場を知ってる。ページ稼ぎのライターよりずっと知ってる。身内のお遊びじゃない、仲良しこよし群れてる訳でもない、分かり合ってきたから親和性がある。梁嶋さんの作品がとても良い事も、伝わるだろうという事も、信じてたし分かってた。


店側、客側という立ち位置においては既にホットな関係であったが、今回はそのいつもとは違う登山口からの入山。1つの空間を共に作り上げる仲間という新たな関係性の中で、全く別のルートから登り辿り着いた先は想像以上の高みだった。

単なる小売業に終わらず1つ2つ関係値を踏み込んでく。でも崩れず一層強くなる。信頼が何より必要と思う。そこを乗り越えて関係性に厚みが増していく感覚は本当に嬉しい。






とても良い展示だった。設営から最後のお客さんが帰るまで、終始美しい時間だった。

能書き肩書き有名無名関係なく、目の前の作品と空間を心から楽しんでくれる人たちが、自分の店のお客さんである事、まざまざと見せつけられた。とても誇りに思う。

これだけ書いても表現し難いほどの感動や感謝や莫大なエネルギーを皆から貰って今両手いっぱいに抱えて4日間を終えられた事、本当に嬉しいっす。



見に来てくれた皆様、ありがとうございました。

そして梁嶋さん、全力でチャレンジしてくれて本当にありがとう。そしてトーキョーダンスのお客さんでいてくれてマジでありがとう。

という気持ち。










Mar 24, 2023


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