向後真孝 写真展「半月」閉幕
写真家の友人、向後真孝の写真展 「半月」 28日を以って無事に閉幕しました。 写真展をやろうと決めたのは去年。12月頃か。 もっと前だったか。会期が決まったのは年明けてから。 2人で3回海に行って(各地に良い思い出。 その様子は良ければ こちらから )、 展示空間に設置する流木は全て自分たちで拾った。 マーボは写真撮りつつ、 僕は8月に控える自分の展示に向けて海のゴミも拾いつつ。 タイトルを半月に決めたのは4月30日。 新月に始まり、半月の夜に終わる展示。 人によっては僕らの顔も年齢も性別も分からず、 どんな写真が展示されるかも見えない、住所のピンは住宅地に落ちる、 不確定要素多めの個展にハタチそこそこの若者も真っ直ぐな目をし てやってくる。 東十条に帰る道すがら展示を知り最終日駆け込んで くれた人もいた。 昨日教えてもらったと言って今日すぐ来てくれる 人もいた。タイミングは作るもんだと改めて教わる。 写真を撮る、という仕事において、 周囲に様々な職業の人、例えば俳優、スタイリスト、モデル、ヘアメイク、編集、といった多くの関わりがある事を知った。いくらでも金に飛びつけば商業カメラマンとして荒稼ぎする事も出 来る中で、マーボは人間関係を絶妙な節度と濃度で保っているという 事実を、現場に足を運んでくれる人たちが証明していた。誰が来るかも含めて表現だなぁと思った。 カメラマンばかり集まってくる時間。静岡出身の人ばかりの時間。共通の友人ばかりの時間。同じ映画に関わった人が続々と現れる時間。 絶妙なバランスを保った現場の空気がもたらす、その日、 その時間帯によって集まる人たちの 「気」の移ろいが明らかにあって、 同じ気配を持った人たちの不思議な引力を感じざるを得ない。1人で来た人同士が次々と会話に混ざり合い、いつしか話し込む。って場面も幾度となくあった。ナイス空気感。と言わざるを得ない。 無理な算出も、過度な演出もない、在るものを撮る姿勢。足るを知る。 をマーボは心得てる。 同い年、ここまで強固な土台、 ぶれない精神、 広い見識、鋭い美意識、 で表現してる人なかなかい ない気がする。僕も負けず頑張りたい。マーボありがとう。 次回は!とか、またの機会に!とかってのが有り得ない今回限りの、今しか出来ない展示、 今しか撮らない写真、全て刹那的。9日間オンリー。 足を運ん...