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昨日はお店を休んでたまプラーザ商店街の夏祭りフリーマーケットに出店しておりました。



近隣の家族連れは食器とかすぐ使えるモノが手に取りやすいかなーと、車に食器詰め込み300円、500円、1000円、、値札も貼ってスタンバイ。



炎天下。こんにちはーー。って道行く人に言ってるだけの時間がただ過ぎていく。1時間半で限界来る。飲み物尽きる。早めに割引始まる。少しの怒りと笑いが込み上げてくる。ヤケクソで絵100円、扇風機100円、椅子500円。食器も雑貨も100円、300円、早期価格崩壊。



「椅子500円って安いよね…?」

「なんかあれじゃない?壊れてるのかも。」

小学生の女の子に勘繰られる。

壊れてないわい!こちとら金払って買って来てるわい!と心の中で言い返す。

嫁ハンの差し入れケンタッキー食って息吹き返す。



均衡を破ってくれたのは小学生の男の子。小さいやかんを100円で買ってくれた。まじかよー。ナイス。ありがとう。レトロなモノが好きなんだって。物静かだけど良い目をしてたなぁ。



夕方、兄夫婦、母親の来訪、購入に救われる。渾身の身内頼り。

値段はグイグイ下がる。並べたモノの8割が1コ50円。扇風機も50円。

「50円!?安っ!」って、小学生も目を見開いて驚いている。たしかに、駄菓子レベル。勝手に買ってきても親に怒られない安さ。自分の息子がフリマで50円で古道具買ってきたら抱きしめて褒めてやりたい。

子供はリアクションが素直で良い。きれい〜とか、かわいい〜とか、何これ〜とか、そんな光景見てるだけで楽しい。



「これください。」って、またも小学生男子。自分のお小遣いで、プラスチックのケースから50円を出して、ガラス皿を買ってくれた。

おれはカード買った!って話してくれた隣の友達が、「本当に欲しいもの買った方が良いよ?」って無邪気に言う。

「僕はこういう芸術が好きなんだ。」

おいおい、芸術と見てくれているのか…泣かせてくれるなぁ。今日出店してマジで良かったなぁ。その1人の少年の言葉で今日という日は全て報われました。



最後はほぼほぼ全品1コ50円のヤケクソがほぼほぼ総スカン喰らってるのを見送った所でジ・エンド。

信じられないくらいの汗をかき、数えられないくらいの無関心を見届け、片手に収まるくらいの購入者と心温まる場面に出会し、5150円の売上から1000円の出店料を差し引き4150円の現金が手元に残った。泣けてくるけど、今日ここにいなけりゃあの少年との泣けてくる出会いもなかった。



シチュエーションに大きな違いはあれど、普段自分がいかに楽しく恵まれた環境と人間関係において商売をしているか、痛烈に、これでもかと味わう機会になった。興味のない人はほぼ来ない。目を見て話せる。会話が成り立つ。それが実はかなり難易度の高いコミュニケーションでありコミュニティーなんだと、改めて知った。それが、店がある、という事なのかもと思う。やっぱり店は楽しい。


今、心の中にあるこの何とも言えない幸福感と不本意の入り混じったような煙のような不思議な感情を、今日からまた八雲の店舗に直球ド真ん中でぶつけていきたいと思います。


休みの間に仕入れしてます。大して出ていってないけど、入れてます。相変わらずキョーレツにアチィですが、元気と暇があればふらっと遊びに来てください。会話しましょ。



今日、4.ではゆきさんのワークショップを開催。

予約制なので飛び入りは出来ないのですが、4月の展示見に来てくれた方など居合わせたら話せる機会があると嬉しいです。

4.でワークショップ、撮影、展示等、興味ある方いましたら、是非ご相談くださいー。






Jul 30, 2023





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