梁嶋千裕 版画展「夜の窓」18(土)からです

 


3月15日

確定申告をギッリギリで滑り込ませスッキリ久々水曜オープン。天気も良いし、普段来れない人は、なんて思って、結果メガトン級にヒマこいてたんですが、皆18日からの梁嶋さんの版画展に焦点合わせしゃがんで息を潜めてるという解釈で大丈夫なんすかこれ。





梁嶋さんは8日の設営後も土日、仕事終わりの平日夜、有給おかわりで昨日も、4.に来て作業してくれてます。追加の制作、額装の手直し、並びを替えたり、キャプションを付けたり、ライティングを変えたり、プライスを悩んだり、、






お客さんとして店に来ては隅から隅までじっくりと、モノの表皮や空間の粒子まで見ているようなその「目」は、今回自分の作品を見ていて、ライティングの1cmのズレを見ていて、額縁の間隔のバランスを見ていて、アクリルではなくガラスを使いたいと微妙な質感の違いもお見通しで、マジで初の展示ですか?初の設営ですか?という細部への視野の行き届きは普段どれだけモノを見ているか、考えているか、感じているか、という美意識をビリビリ感じてしまう。わずかここ何日かだけど、梁嶋さんがアトリエとしても使った空気感含め展示空間が構成されつつある、墨の匂いも半紙の繊維も充満しているような気配漂う19㎡のコンクリートボックス。


出来る事を全て出してから展示本番を迎える気概バチバチでございます。









梁嶋さんのご意向により作品の写真は数点しか公開していません。やはり現場勝負。当然ながらの全日在店。僕もそんな気合いに引っ張ってもらって、本当に楽しみでなりません。こっちはバッチリ温度上げて待ってます。あとは誰が来るか、どんな出会いがあるか、待つのみ。





4.の扉を開けてすぐ左手にスタンバイ、今展示「夜の窓」を象徴する作品。ここからストーリーが始まります。







ここに並ぶのは実際に制作で使っている版。消しゴム、粘土、紙、ガラス、納豆パックのふたなど。真っ黒に染まった版に迫力を感じる。ガラスでも刷れるのか、そっか納豆のパックもイケるのかぁと、アイディアも楽しい。CDジャケットもカッコイイ。










「ひらがなの窓」 

「つ」きがみちる、「に」じがかかる、「ゆ」りがかおるなど、ひらがな50音の頭文字からなる短文をマッチ箱の中に詰め込んだ作品。全て並んだ様子は壮観。夕刻の住宅街を歩いている心地。箱を引き出すと、細やかな工夫が垣間見えて楽しい。家の窓から明かりが漏れているようで、カレーの匂いがしてきそうで、人々の生活や営みが浮かぶとても梁嶋さんらしい作品。こちらは展示のみ。古い映画館の椅子、用意してます。腰かけてゆっくり見てみてください。



どうやら18(土)は生憎の天気ですが、4日間限りの展示、梁嶋さんのフルスイングを、トーキョーダンスとのユナイトを、是非見に来てほしいなと思っております。現場でお会いしましょう。







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梁嶋千裕 版画展

「夜の窓」

2023.3.18(土)-21(火)

12:00-20:00

at 4.

東京都目黒区八雲2-10-23-101


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Mar 16, 2023



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